キャリア・教育

2022.02.15 07:30

テック系職業が半数を占めた「米国のベストジョブ50」


グラスドアのアソシエイトエコノミスト、リチャード・ジョンソン(Richard Johnson)は、声明でこう述べている。

「『ベストジョブ50』にランクインしたおよそ半分は、急成長するテクノロジー関連の職業だ。これは、テックを含む幅広い業界において、テクノロジー的なスキルと才能をもつ人の需要が高いことを示している。そうした人気職に求められているのは、ハードとソフトの両スキルを活かして、さまざまな業種の企業がデジタル化の進む世界をうまく乗り越えていけるよう手助けすることだ」

労働市場の過熱具合を反映するかたちでランクインしたのが、企業のリクルーターやHR(人事)マネージャー、HRビジネスパートナー(人事と組織の面から事業成長をサポートするビジネスパートナー)だ。

パンデミック初期の先が見えなかった頃には、人事のプロやリクルーターが大量に、一時帰休や解雇に追い込まれた。企業が、大勢の従業員を一時解雇したり、採用プロセスを中断したりしたからだ。しかし、現在はワクチン接種が進み、経済が再開したことで、リクルーターや人事のプロの需要が高くなっている。

また、人々が健康への不安を耐え忍び、精神的打撃を負ってきたことから、当然のことだがサイコロジスト(心理士)や医師がランクインしている。また、テック系が圧倒的多数を占めるとはいえ、活発な経済情勢のなかで成長する企業を経営・管理・統括するためには、他の種類の専門家も必要だ。

従って、プロダクトマネージャー、セールスマネージャー、財務マネージャー、弁護士、コンプライアンス責任者、カスタマーサクセス専門家も求められている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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