しかし、有害な上司から逃れるには自分のストーリーを変えなければならない。好きな仕事をしながら成長でき、良い給料を得られる素晴らしい会社で、もっと良い仕事が得られると信じればどうなるだろう? この転換により新たな可能性に心を開き、会社を辞める価値がさらに上がるような求人に応募するやる気が持てるだろう。
4. 幸せを増やす
新たな内定は魔法のように一夜にして受信ボックスに舞い込むわけではない。そのため転職活動中でも、職場ではなんとか正気を保たなければならない。その方法の一つは、職場で支援してくれる人を見つけておくことだ。上司をなだめることにはほどほどにエネルギーを使い、会社内で新たな仲間を探すこと。
昼食を取りながらのミーティングや、他の同僚・上級管理職とネットを通してコーヒーを飲みながら話す機会を設定しよう。余力があれば、仕事で他者とより頻繁に交流できるよう他のチームや管理職らの問題解決を臨機応変に支援しよう。
また求職活動中は、新たなジム通いや友人との定期的な夕食の機会、新たな趣味など、仕事以外に楽しめることに意識して取り組むこと。そうすれば、自分の幸せは上司ではなく自分が管理しているということを思い出すことができ、より良い機会を探して秘密に求職活動を進めていても、少ないストレスで仕事を切り抜けられるだろう。
5. 辞めるときも品を保つ
最後に、転職先が決まったら背水の陣を敷くことなく辞めるのが目標だ。辞めるときには情報は最小限にとどめ、良い点に焦点を当てること。その仕事で成長・進化できたことについて上司に感謝する。
2週間前には通知し、具体的にどの日が最後かを上司に知らせること。やりかけの仕事をどのように終えて職務を引き継ぐかを共有し、良い展開にも悪い展開にも備えておこう。
すぐにその場を去るよう言われた場合を考慮し、通知する前に身の回りのものや必需品を集めておき、上司から残るよう説得された場合の返事を用意しておく。品と優雅さを持って有害な上司から別れるため最善を尽くすこと。
こうした上司と縁を切るのは必ずしも楽ではないが、ここに挙げたステップに従えば焦点がぶれない。そうすれば仕事を辞めるだけでなく、キャリアの次の1章についてわくわくできるようなより良い転職先を得ることができる。