米経済誌フォーブスと特別買収目的会社（SPAC）マグナム・オパス・アクイジション・リミテッドは10日、暗号資産（仮想通貨）取引所大手バイナンスから2億ドル（約230億円）の戦略的投資を受けると発表した。
フォーブスは昨年、マグナム・オパスとの合併を通じ、米ニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場する計画を発表。合併は2022年第1四半期中に完了する見通しだ。
バイナンスからの投資は、上場計画と同時に発表していた4億ドル（約440億円）のPIPE（上場企業の私募増資）の引受契約を通じて行われる。PIPEの総額は4億ドルのままとなり、バイナンスの投資は既存のPIPE出資者と実質同じ条件となる。
フォーブスを発行するフォーブス・メディアのマイク・フェダリ最高経営責任者（CEO）は「フォーブスは、ブロックチェーン技術やあらゆるデジタル資産の複雑性をときほぐし、有用な関連情報を提供することにコミットしている」と説明。「フォーブスはバイナンスからの出資により、世界有数の暗号資産取引所でありブロックチェーン投資で最も成功した会社の一つである同社の経験やネットワーク、リソースを手にした。すでにデジタル資産という新興分野に関心がある人々のリソースとなっているフォーブスは、バイナンスの支援により、同分野での真のリーダーとなれる」と述べている。
