新型コロナ感染で自宅療養中、積極的に取るべき食品とは

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新型コロナウイルスに感染して自宅で療養している間、回復のためにすべきことは、何だろうか。医師の指示に従うことのほかにできることのひとつは、食事に気を付けることだろう。

感染によって起きる症状を和らげるためには、どのようなものを食べるよう心掛けるべきか、米国の専門家3人から話を聞いた。

内科医で臨床栄養学と肥満治療が専門のエイドリアン・ユーディムは、「ビタミンAとビタミンC、マグネシウム、亜鉛などを豊富に含む、野菜や果物を多く取ることが大切だ」と話す。

また、一部の野菜や果物に含まれる抗酸化物質やポリフェノールは、免疫力を高めるほか、炎症を抑え、代謝を促進することから、新型コロナウイルスをはじめとする感染症からの回復に、特に重要なものだという。

米ニュージャージー州にあるセントジョセフ大学医療センターのロバート・G・ラヒタ医師は、変異株のオミクロン株に感染した人のなかには、「喉が燃えるようだ」「カミソリの刃が入っているようだ」などという人もいると話す。

そうした症状がある場合には特に、「病気のときの水分補給に最適」なスープがお勧めだという。鶏肉を煮出したスープや、卵とじスープは、タンパク質と水分を同時に取ることができる。そのほか、加熱して柔らかくした人参や玉ねぎ、ホウレンソウなども取るといいという。

ユーディム医師によると、魚も取るべき食品のひとつだ。オメガ3脂肪酸を多く含む魚などには免疫系に良い働きがあるほか、魚に多いビタミンDは、「不足すると呼吸器系の感染症にかかりやすくなる」とのこと。

さらに同医師は、抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓作用があるポリフェノールを多く含むオリーブオイルの使用量を増やすことを勧めている。オリーブオイルにも多いオメガ3脂肪酸は、「自然免疫と獲得免疫の両方を活性化させる効果がある」ためだという。

一方、ラヒタ医師は、免疫機能の向上に重要な役割を果たす腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを改善するため、ヨーグルト、ケフィア、テンペ、キムチ、味噌、チーズなどのプロバイオティクス食品を取ることも重要だと述べている。
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編集=木内涼子

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