ラヒタ医師によると、プロバイオティクス食品に加えて、大麦やオート麦、玉ねぎ、にんにく、ねぎ、アスパラガス、バナナなど、腸内の健康を増進する細菌にとっての栄養源となる「プレバイオティクス」食品も多く取るべきだという。
そのほか、重要なのは「普段よりも多く水分を取ること」だとして、ココナッツウォーター、ハーブティー、スポーツドリンク、フレッシュジュースなどを飲むことを勧めている。
特に、ザクロジュースには抗酸化物質を含むほか、ケトーシス(エネルギーが不足し、血液中のケトン体濃度が上昇した状態)や大幅な体重の減少を防ぐことに効果的だという。また、吐き気がするときには、ジンジャーティーがお勧めだとしている。
避けるべきものは──?
自宅療養中の食事について、栄養士のヘイリー・ポムロイは、「生の食品は避けた方がいい」と話す。特に新型コロナように強いウイルスに感染したときには、消化力も弱まるため、調理した食品を取るようにすべきだという。
ラヒタ医師は、お茶は炎症が起きているときにお勧めだが、熱いまま飲むのは避けた方がいいと話す。また、脱水作用があるコーヒーも、避けた方がいいそうだ。そのほか、喉が「焼けるような感覚」の原因になるため、レモンやオレンジなどの柑橘系のフルーツと、辛い食品は一緒に食べない方がいいという。
一方、ユーディム医師は、単糖類を多く含む「超加工食品」は避けるべきだとしている。単糖の摂取量が多い食生活は、全般的な感染リスクを高めるほか、血糖値が急激に上昇しやすいため、その後にエネルギーレベルが低下しやすく、倦怠感の原因になるという。