北京冬季五輪が折り返し、フォーブスの記事で振り返る

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オリンピックに障害はつきものだが、開催中の北京冬季五輪は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)や米国などの「外交ボイコット」をはじめ、なかでも多くの難題を抱えた大会となっている。この類例のない大会に関して知っておくべきことをフォーブスの記事からまとめた。

金メダルの「値打ち」はどれほどのものなのか。12カ国・地域は、金メダルを獲得した選手に10万ドル(約1150万円)以上の報奨金を用意している。最高額は香港の64万2000ドル(約7420万円)。

北京は2008年の夏季五輪で使用した複数の競技会場を再利用することで大会開催費を抑えた。主要な屋内会場で新設されたものは、スピードスケートの会場「国家スピードスケート館」(通称アイスリボン)だけだ。

新型コロナ対策で渡航規制が敷かれているため、米国代表団の大半は単一のチャーター便で中国に入国した。

中国のスポーツマーケターたちはこの大会に向けて2年ほどかけてパンデミックの教訓を消化し、ビジネスのデジタル化を加速させた。

チームUSAの顔のひとりである男子フィギュアスケートのネイサン・チェンは、フォーブスの推定で過去1年に少なくとも100万ドル(約1億1500万円)のスポンサー収入を得た。10日の金メダル獲得により、米国五輪・パラリンピック委員会から3万7500ドル(約433万円)の報奨金も受け取ることになる。

五輪を3度制覇し、今大会を最後に競技引退を表明しているスノーボード男子ハーフパイプのショーン・ホワイトは最近、食品廃棄物の削減に取り組む企業に投資した。

これまでに五輪で3個のメダルを獲得し、Xゲームでは最多のメダル獲得数を誇る女子選手である女子スロープスタイルのジェイミー・アンダーソンは3連覇がかかっていたが、9位に終わった。以前のインタビューでは、高度のある新しいトリックを繰り出す若手が台頭するなかでも、「わたしにはあえて証明してみせるものは何もない」と余裕をみせていた。

編集=江戸伸禎

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