1. する必要があること、した方がよいこと、したいことを区別する
まずは、きょう済まさねばならないことに集中する。その上でまだ時間に余裕があれば、した方がよいことに取り掛かる。最後に、やりたいことに手を付ける。この順番に沿えば、大抵の場合、仕事の納期と合致する。
やらなければならず、楽しめないようなタスクで一日が埋まってしまうようなら、自分が進んで取り組みたいと思うことを毎日、1つか2つ挟むようにするとよい。強制的に付けられた優先順位に、仕事の喜びや充実感を奪われてはならない。
2. 最も仕事がはかどる時間帯を見つける
一日の中で、日常的に最も生産性が高まる時間帯を考えてみよう。自分の生産性のピークが来るのは午前か、午後か、それとも夜か?
人の生産性が最も高まるのはランチタイム(午後一番)だという研究結果もある。また別の研究では、月曜日の午前10時54分が最も仕事の生産性が高まる時間だとされている。
研究結果がどうあれ、自分が最も仕事をこなせる時間帯(あるいは曜日)を特定し、その時間帯に最も精神力が必要な仕事をするようにしよう。
3. 仲間のスケジュールや自分の生活を考慮する
自分一人で仕事が完結する人は少なく、仕事を完了させるためには他の人との共同作業が必要になる。
仲間と自分の居場所に時差はあるか? 自分の顧客は、家族のために勤務時間帯をずらしてはいないか?
協働相手と連絡が取れる時間帯を基準に、自分の仕事の優先順位を付けること。とはいえ、相手の都合に合わせているばかりではいけない。自分の生活(公私共に)も重要だ。自分と他人のスケジュールを調整する時は、常に自分を犠牲にして相手を優先しようなどと思ってはいけない。優先順位を付ける際には、自分の生活と他人の都合のバランスを取ろう。
一日の過ごし方に優先順位を付けるのは、難しいかもしれない。しかし決まった方法に沿うことで、難しい決断をしやすくなる。まずは自分の仕事を、する必要があること、した方がよいこと、したいことの3種類に分ける。次に、一日の内で最も仕事がはかどる時間帯を見つける。そして最後に、自分を含めた全員のスケジュールを考慮しよう。