そこで、「MISAKY.TOKYO」では、独自ルートの仕入れと、企業秘密としている加工技術を開発。米国最大のフードマガジン「Bon appetite」に掲載され、食にこだわる人々から愛される食品へと認知された。このCashi Cakeを率いるのがCEO三木アリッサである。
三木は、Forbes JAPAN「今年の顔100人(2021)」や「地球で働く女性100人(2018)」をはじめ、Business Insider Japan「Game Changer2019」選出メンバーでもあり、インフルエンサーとして活動。世界中で21組しか選ばれない、日本人唯一のClubHouse公式クリエーター。そして日本では、日本テレビ「真相報道バンキシャ」のコメンテーターとしても、その名を馳せている。
三木は、1992年NY生まれの30歳。早稲田大学在籍中には、プリサーブドフラワーの専門ブランドを立ち上げ、楽天ナンバーワンブランドに成長させた。法学部を卒業し、家族の薦めで法曹の世界で活躍することを目指していたものの、法曹よりもビジネスに興味を抱き、起業家の道を歩む決断をした。
「新国立美術館や東京都美術館にも飾られる、ポーセリンレースドールのアーティストだった母が、ビジネス面で苦戦している姿を見ていたので、アーティストや職人が経済的にも豊かになれるような取り組みをしたいと、起業に興味を覚えたのです」
卒業後は、ネスレ日本で、コーヒーマシーンのマーケティング部署を経て、日本酒を扱うベンチャーや、藤巻百貨店の新規立ち上げに参画するなど、着々と研鑽を積む。イスラエル専門商社で新規ビジネスの開発を手掛けた後、現在のCashi Cakeを創業したのが2019年のこと。「日本文化を世界に」をミッションに、海藻寒天を加工したハイエンドな和菓子「MISAKY.TOKYO」をリリースするやいなや、あっと言う間にブレイクを果たす。
全米30社しか選ばれない狭き門であるアカデミー賞やエミー賞前夜祭でベンダーとして出店。インスタグラム2億人のフォロワーを持つキム・カーダシアンのフレグランスブランドKKWとのコラボも成功。「MISAKY.TOKYO」のアカウントが30万人を超え、TikTokに於いては、4800万回再生されるなど、乗りに乗っている会社へと成長させた。