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2022.02.09 16:15

Web3開発プラットフォーム「アルケミー」が企業価値1兆円突破

(c)alchemy

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2020年8月、「Down to Lunch」と呼ばれるソーシャルアプリを成功させたニキル・ヴィスワナサン(34)とジョー・ラウ(32)は大きな賭けに出た。彼らは、このアプリをブロックチェーン技術で強化しようと考えたが、そのためのプラットフォームが存在しないことに気づき、自分たちでそれを構築しようと考えた。
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二人が立ち上げたスタートアップ「アルケミー(Alchemy)」は、それからわずか2年で102億ドル(約1兆1700億円)の価値を持つ企業に急成長した。

「アマゾンのAWSのブロックチェーン版」と呼ばれるアルケミーの開発ツールは、さまざまな規模の企業がブロックチェーンベースのプロダクトを世に送り出すことを可能にするもので、OpenSeaなどのホットなWeb3系の企業に利用されている。

アルケミーは2月8日、既存出資元のLightspeedと新規の投資家のSilver Lakeの主導で2億ドルを調達したと発表した。以前からの投資家のCoatueやアンドリーセン・ホロウィッツらも参加した今回のラウンドで、同社の評価額は102億ドルとされた。
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昨年10月のシリーズCで35億ドルと評価された同社は、それからわずか4ヶ月足らずで評価額を約3倍に上昇させた。アンドリーセン・ホロウィッツのゼネラルパートナーであるアリ・ヤヒヤは、「アルケミーは、私たちがこれまで見た中で最も急速に成長している企業の1つだ」と述べている。

アマゾンのAWSは、小規模なスタートアップが低コストで事業を立ち上げられるようにしたが、アルケミーのツールは暗号通貨分野の起業家がブロックチェーン上で素早くビジネスを行えるようにしている。

投資会社DAデビットソンのアナリストのギル・ルリアは、アルケミーのような基本ツールを提供する企業は他にほとんど存在せず、そのために同社の企業価値が急激に高まったと述べている。

アルケミーの顧客としては、イーサリアムのブロックチェーン上で最初のNFTを開発し、そのうちの1つが750万ドルで販売されたCryptoPunks のチームや、世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaなどが挙げられる。

同社のツールには、イーサリアムAPIやアプリのノーティフィケーション、分析ダッシュボードなどが備えられ、それらは無料で利用できるため、世界中のほぼすべてのNFTの開発者に使用されている。
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編集=上田裕資

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