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2022.02.13 07:00

インドの小売ネットワークElasticRunがユニコーンに、SoftBank主導の調達で

Getty Images

インドの小規模な小売店のプラットフォームであるElasticRunは、ソフトバンクのビジョンファンド2の主導で3億ドル(約350億円)を調達し、評価額を15億ドルに引き上げた。

プネーに本拠を置く同社は、配送サービスのネットワークを整備することで、キラナ(Kirana)と呼ばれる家族経営の零細店舗に大手の消費財ブランドがアクセスできるようにしている。ゴールドマン・サックスと、テンセントの筆頭株主として知られる既存投資家のプロサスも、ElasticRunのシリーズEラウンドに参加した。

同社と提携している大手企業としては、アマゾンやコカ・コーラ、ケロッグ、P&G、インドの大富豪ムケシュ・アンバニが保有する小売企業リライアンス・リテールなどが挙げられる。

創業6年のElasticRunは、キラナストアが大手ブランドから商品や運転資金を確保したり、Eコマース企業と協業したりするのを支援している。これにより、零細店舗は収益を確保でき、大手ブランドやEコマース企業は、インドの地方都市にある手の届きにくい市場を開拓できる。

ElasticRunは独自の物流ネットワークを通じて大手企業のプロダクトをインド国内の1000万以上の零細店舗に届け、1億人以上の顧客がEコマースにアクセスできるようにしている。

昨年4月にプロサスとバンガロールの投資会社Avataar Venturesが共同主導したシリーズDで、ElasticRunは7500万ドルを調達していた。同社は、元DHLのエンジニアでアマゾンやアップルなどの大手企業に勤務歴があるSandeep Deshmukh、Saurabh Nigam、Shitiz Bansalらによって設立された。

編集=上田 裕資

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