米男子フィギュアの星 ネーサン・チェンの広告契約料は?


チェンは、平昌五輪のフリーで6本の4回転ジャンプに挑戦し5本を成功させた史上初の五輪選手となったことから「クアドキング(4回転王)」と呼ばれ、過去4年の間に快進撃を遂げてきた。

平昌五輪の翌月には世界選手権で金メダルを獲得し、その後は2021年10月のスケートアメリカで3位になるまで、国際大会のシングルで10回連続優勝を果たした。チェンは、スケートアメリカの翌週に行われたスケートカナダでも金メダルに返り咲いている。

冬季五輪選手の広告契約の機会が減り、フィギュアスケートの人気が薄れる中でも、チェンはこうした成功により1万ドル(約120万円)、あるいは10万ドル(約1200万円)さえ超えるマーケティング契約を結ぶことができる。

米フィギュアスケート界はクリスティ・ヤマグチやタラ・リピンスキー、サラ・ヒューズなどのセレブを定期的に生んできた。その一方で、1994年の五輪にかけてナンシー・ケリガンが襲撃され、ライバル選手だったトーニャ・ハーディングの元夫らが逮捕された出来事以降、テレビの視聴者数は下がり続けている。

当時の五輪ショートプログラムの視聴者は約4850万人に上り、2014年のソチ五輪の一夜の平均視聴者数(約2140万人)や2018年の平昌五輪の一夜の平均視聴者数(約1980万人)の倍以上だった。

グレーディーは、フィギュアスケートには「かつての威信がおそらくまだ残っている」と述べつつも、「かつてほど優先して視聴するテレビ番組ではなくなっているかもしれない」と説明した。

翻訳・編集=出田静

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