すでに1号ファンドでは資金調達を行っており、10億円〜15億円規模を目指す。遅くとも22年8月末までに調達を完了させる見込みだ。
シード期のスタートアップをメインに一件1000万円〜5000万円の投資をしていくと同時に、起業家と専門家のマッチングサービスを提供する。
専門家には元メルカリCTOやnoteを運営するピースオブケイクのCxOをはじめ、営業コンサル、弁護士、SEO専門家などを揃え、メンターとしてスタートアップの課題解決にあたる。彼らへの報酬は案件ごとではなく、ファンド全体のリターンを分配していくという。
提供=ココナラ
8日に行われた記者会見で南章行CEOは、ココナラスキルパートナーズの役割を次のように語った。
「多くのスタートアップは、お金が集まらない、良い人材が獲得できない、マーケティングがうまくいかないというところで伸び悩みます。ココナラもそうでした。しかし、仮説自体は悪くないというケースが多いんです。
上記の部分を我々が支援することで、事業の成功率を一定のラインまで引き上げます。あるラインを超えてしまえばお金は集まる時代になっているので、仮説に問題はないけど一歩突き抜けるかどうか苦しむ起業家に寄り添う。それが我々の存在意義です」
ココナラ本体は、2021年3月に東証マザーズ上場。会員登録数は11月時点で262万人に上る。今回の新事業には、そのブランドイメージを一新する狙いもある。
「ライトなものから本格的なものまで、あらゆるスキルを結びつけることが我々のミッション。しかし、サービス開始(2012年)当初の500円均一でスキルを売り買いできるというイメージが強く、安かろう悪かろうという印象が残っています。そこを覆すという意味で、今回はトップオブトップの方々のスキルを必要な人に届けていこうと思っています」