ジオの取締役のアカシュ・アンバニは声明で次のように述べた。「我々は、AI(人工知能)やマシンラーニング、AR(拡張現実)、メタバース、Web 3分野におけるTwo Platformsのチームの経験と能力に感銘を受けている。彼らと協力し、インタラクティブなAIや没入型ゲーム、メタバースの分野におけるプロダクトの開発を促進していく」
Two Platformsは、インド出身の科学者Pranav Mistryが昨年7月に設立した人工現実(artificial reality)の会社で、インタラクティブで没入感のあるAI体験に注力している。
同社は、AIの次のチャプターが視覚的でインタラクティブな世界に向かうと考えており、リアルタイムのボイスやビデオ通話、デジタルヒューマン、没入型空間を中心としたプラットフォームを作っている。Two Platformsは、この技術をまずコンシューマ向けに提供した後、エンタメやゲームに進出し、さらには小売、教育、健康、ウェルネスなどの企業向けソリューションを提供する計画だ。
「ジオ社は、インドのデジタルトランスフォーメーションの基盤を作る企業だ。当社は彼らとの提携でAIの限界を押し広げ、消費者や企業に人工現実のアプリケーションを大規模に提供していく」と、Two PlatformsのCEOのPranavは述べている。
ジオ・プラットフォームズは、リライアンス・インダストリーズの子会社で、傘下のインド最大の通信事業者であるジオ・インフォコムは昨年11月時点で4億2800万人以上の加入者を抱えていた(情報開示:リライアンス・インダストリーズは、Forbes Indiaの発行元のNetwork18を所有している)。
インド一の富豪で保有資産が927億ドル(約10兆円)のムケシュ・アンバニが率いるリライアンスは、今後さらにデジタル事業の重要性が増すと予測している。
「物理的な世界のすべての人間の活動は、今やデジタル化され、デジタルで可能になり、デジタルで豊かになり、デジタルで変化していく」と、アンバニは昨年12月に開催されたInfinity Forumで述べていた。