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2022.02.04

ベゾス元妻スコット、教育支援に154億円を寄付 巨額寄付を継続

マッケンジー・スコット(Dia Dipasupil/Getty Images)

ジェフ・ベゾスのアマゾン創業と同社の初期の活動を助けた元妻マッケンジー・スコットは現在、巨額の寄付を行う慈善活動家として知られている。そのスコットが、通学に問題を抱える米国の子どもたちを支援する非営利団体に、1億3350万ドル(約154億円)を寄付することが分かった。

フォーブスの「リアルタイム・ビリオネアズ・リスト」によると、2月4日時点のスコットの保有資産は、およそ467億ドル。25年の結婚生活に終止符を打ち、2019年に離婚した元夫ベゾスの慈善活動は、スコットの寄付によって“見劣りするもの”になっている。

スコットが新たに寄付を行うのは、バージニア州に拠点を置き、全米各地の子どもたちが通学を継続できるようにするための支援活動を行うコミュニティーズ・イン・スクールズ(CIS)。

レイ・サルダナ理事長は声明で、スコットからの寄付によってCISは今後、より多くの子どもたちとその家族をサポートするためのスタッフを雇用できるようになると述べている。

CISのスタッフは現在、およそ3000の学校で活動し、通学をやめたり、中退したりする危険性がある児童・生徒を支援。必要な場合には、その家族が食料や住宅、医療、カウンセリングなどに関するサポートを受けることができるようにするため、各地域の支援機関とも連携している。

CISはスコットからの寄付を機に、連邦政府が低所得世帯の子どもが多いとして支援の対象に指定している全米の小中学校およそ7万校のすべてにおいて、活動を開始したい考えだ。

一方、ベゾスがこれまでに寄付したことが分かっているのは、約21億ドル。寄付した団体は、環境保護団体、バラク・オバマ元大統領が創設したオバマ財団、ホームレスの支援団体、スミソニアン航空宇宙博物館など。

ただ、ベゾスの保有資産がおよそ1650億ドルにのぼることから、ほかの富豪たちほど積極的に寄付を行っていないなどと非難されている。

離婚と同時に慈善活動を開始


世界有数の慈善家となったスコットは離婚後、ほかのどの富豪より早いペースで寄付を行ってきた。
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編集=木内涼子

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