フォードが「EVのワイヤレス充電」計画、イスラエル企業と

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フォードは、イスラエルのスタートアップ「Electreon」と合同で、走行中のEV(電気自動車)にワイヤレス充電を行うことが可能なテストコースを建設しようとしている。

2月1日のプレスリリースによると、長さ1マイル(約1.6キロ)のテストコースは、デトロイトのミシガン・セントラル駅付近に建設される。この試験プログラムは、電磁誘導によってエネルギーの伝達を行うインダクティブ充電器を道路に埋め込むもので、ミシガン州の交通局やモビリティ局、州経済開発公社の協力を得て実施される。

ミシガン州知事のグレッチェン・ホイットマーは、「EVのワイヤレス路上充電システムは、未来のモビリティとサステナビリティを実現する上で重要な役割を果たす」と述べている。

フォードは、長年放置され“デトロイトの荒廃の象徴”と呼ばれていたミシガン・セントラル駅の駅舎を2018年に購入し、イノベーション拠点に改装した。

ここでは、ソフトウェア開発者たちが、電動化や自律走行テクノロジーの実用化などを目指している。2023年に運用開始予定のテストコースのプロジェクトには、Next Energy社やJacobs Engineering Group社らが参加している。

Electreonのテクノロジーは、EVが走行中でも停止していても、道路からのワイヤレス充電を可能にするものだ。今回のプロジェクトは、米国の公道にこのシステムが設置される最初の取り組みの一つとされている。

Electreonは現在、ドイツ、スウェーデン、イタリアでパイロットプロジェクトを実施しており、最近では、テルアビブの200台の路線バスを対象に、プラグ不要の充電ネットワークを開発する契約を獲得した。

インダクティブ充電システムは、EVオーナーの航続距離に対する不安を解消し、自宅や公共の充電ステーションでの充電コストを削減できる可能性を秘めている。

ElectreonのCEOであるOlen Ezerは、「ミシガン州と協力し、EVへの移行を促進する取り組みに参加できて光栄だ。これは、当社の米国でのプレゼンスとチームの拡大に向けた記念すべき一歩だ」と述べている。

翻訳=上田裕資

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