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2022.02.06 12:00

正装したハイパワーの肉体派。BMW iXの先取り感に目が離せない


また、フロントのエアインテークの形やサイズもちょうどいいし、22インチのホイールのデザインも先進的だし、それに濃いバーガンディ色と薄いゴールド色のドアハンドル周りの組み合わせも見事に合っている。リアのデザインも気に入った。Cピラー内のiXのバッジは綺麗なアクセントになっているし、リアのルーフスポイラーやテールライトのデザインも業界のトップレベルだと感じる。ただ、一つだけ文句がある。テールゲートを開けてもリアのライトが見えるように余分なテールライトをつけているのはもったいないし、ラゲージスペースを狭くしてしまっている。

一方、室内は2025年からタイムスリップしている感じがする。濃いタン色のシート、ダッシュボードやドアパネルは柔らかい本革を使用していて、アルミのアクセントと金木調のセンターパネルの組み合わせは、高級ヨットのような家具っぽい感じに仕上げている。レザーの香りもいいし、とにかくキャビンの居心地がいい。

運転席の写真

操作系パーツのデザイン
iXの特徴でもあるクリスタル調の操作ボタンが美しい。木目調の部分はタプティック(振動)で押釦感があり安心。

ダッシュ上段に備わる14.9インチのディスプレイは相当画質が高くて見やすい。カーナビやインフォテインメントシステム、エアコンのコントローラー、ドライブモードの設定切り替えと、さまざまな機能がここに集約されている。センターコンソールについている「MY MODES」は走行モードの切り替え機構で、カスタマイズモードの「パーソナル」と「スポーツ」と「エフィシエント」の3つのモードが用意される。「スポーツ」では、スロットルやステアリングが多少シャープになり、サスペンションがより固めに変わる。

オプションの「ファーストクラス・パッケージ」に備わるスカイラウンジ・パノラマガラスサンルーフは気持ちがいい。サンシェードではなく、スイッチひとつでスモークがかかったかのようにガラスを不透明にできる。

サンルーフの画像
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文=ピーターライオン 写真=西川節子

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