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2022.02.04

スナップが「四半期初黒字」で株価60%急騰、会員数も増加

Getty Images

スナップチャットを運営するスナップ(Snap)が2月3日発表した第4四半期(10-12月期)決算は、四半期ベースで初の黒字を記録した。この予想外の好材料により、低迷していた同社の株価は急騰し、時間外取引で一時60%近い急伸となった。

スナップの第4四半期の売上高は、アナリスト予想の12億ドルを上回る13億ドルだった。しかし、2021年通期では41億ドルの売上高に対し、4億8800万ドル(約560億円)の損失を計上した。

投資家はこの業績を高く評価し、スナップの株価は時間外取引で約56%上昇した。フェイスブックから社名を変更したメタ(Meta)が2日の決算で、今後の広告ビジネスの厳しい見通しを示したことを受けて不安が広がり、スナップの株価も3日の日中取引では約20%下落していた。

スナップは昨年10月、同社のエヴァン・シュピーゲルCEOが、アップルのiPhoneの広告システムの変更により、デジタル広告事業に打撃を受けたことを認めて以降、株価の下落に直面していた。

しかし、同社はそのような懸念にもかかわらず、ユーザー数を増やし続けている。スナップの第4四半期のデイリーユーザー数は3億1900万人で、前年同期に比べて20%の増加だった。

編集=上田裕資

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