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2022.02.06 07:00

リフトがヘルスケア事業を拡充、介助付き送迎サービスを開始

Getty Images

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配車サービスのリフトは、ヘルスケア事業を拡大し、医療機関などへの通院時に「身体介助」が必要な利用者に向けた新サービスを提供すると発表した。

リフトのヘルスケア事業部は2022年1月28日、プライマリケアを行う医療機関チェンメッド(ChenMed)と提携し、米国内20以上の市場で新サービス「リフト・アシステッド」を提供すると発表した。同社はこの新サービスについて、「軽度の身体介助が必要な利用者が通院する際に、自宅玄関と医療機関のあいだを送迎するサービスを向上させたもの」と説明している。

リフトの新しい介助サービスは、同社が、競合するウーバーとヘルスケア事業の拡充を競い合うなかで誕生した。ウーバー・ヘルスは先ごろ、初の最高医療責任者(CMO)を招聘したと発表した。医療機関や保険会社は現在、配車サービスから診療予約、処方薬配達まで、広い範囲に手を広げつつあり、リフトとウーバーの両社は、こうした企業と提携している。

リフトのヘルスケア事業責任者バック・ポロパティッチ(Buck Poropatich)はリフト・アシステッドについて、「リフトのヘルスケア事業部が、社会における移動格差を解消しようとしていることを示すものだ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック中に、デジタル格差を縮小する動きがあったのと同様の動きだ」と話す。「私たちは昨年末、主要提携先であるチェンメッドと、このサービスを立ち上げた。これはリフトが、ヘルスケア市場の特定ニーズ層と顧客層を積極的に支援していきたいと考えていることを明白に示すものだ」

リフトとチェンメッドが提携したことにより、ドライバーは、利用者の自宅前か医療機関の前まで迎えに行き、「利用者の持ち物を運んだり、自動車と建物の行き来をサポートしたりと手を貸す」ことになると、リフトの広報担当者は述べた。チェンメッドは、高齢者向け公的医療保険制度(メディケア)の利用資格を持つ人を主な対象とした医療センターを全米各地で運営している。

リフトによればリフト・アシステッドは、高齢者のほか、視覚障害がある人や、手術後で車を運転できない人など、「移動に若干の不安」を抱える利用者に人気だ。リフト・アシステッドのドライバーになるには、想定される身体介助の方法について個別指導を受けなくてはならない。

リフト・アシステッドは現在、9市場で実施されており、3月には21市場に拡大する予定だ。現時点で利用可能なのは、フロリダ州のタンパ、オーランド、レイクランド、ブレイデントン、ブロワード郡/パームビーチ郡、マイアミと、ジョージア州アトランタ、バージニア州のタイドウォーターとリッチモンドだ。

3月に利用可能となるのは、ケンタッキー州ルイビル、ルイジアナ州ニューオーリンズ、フロリダ州ジャクソンビル、オハイオ州のコロンバス、クリーブランド、シンシナティ、ミシガン州デトロイト、テキサス州ヒューストン、ミズーリ州セントルイス、テネシー州メンフィス、インディアナ州のフォートウェインとインディアナポリスだ。

「リフト・アシステッドには驚くほど好意的な反響が寄せられており、利用者の満足度は5.0満点中4.9点だ」と、ポロパティッチは胸を張る。「大変好評なため、2022年前半を通じてサービス提供市場をさらに拡大していきたい」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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