7月に予定される同社の株式分割は、2020年のアップルやテスラのように、株価を大きく上昇させる可能性がある。
アルファベットの10〜12月期の売上高は前年同期比32%増の753億ドル(約8.6兆円)で、通期利益もほぼ倍増した。同社は決算発表と同時に、1対20の株式分割を発表し、3つの株式クラスのすべてを分割しようとしている。
アルファベットの株価はここ数カ月上昇し、現在は2750ドル以上で取引されており、2020年の半ばから約2倍に伸びている。株式分割プランが、7月の株主総会で承認されれば、アルファベット株への投資は一般の投資家にとってより身近なものになる。
旧来のウォールストリートの常識では、株式分割はあまり意味がないものとされていたが、近年、株式分割を行ったアップルやテスラは、その後の数週間で株価を大幅に上昇させていた。アルファベットの株価にも同様な効果が期待できる。
アップルの時価総額は、2020年7月に1対4の株式分割を発表した後の1カ月で5000億ドル以上上昇していた。テスラの株価も、2020年8月に1対5の株式分割を発表してから実行するまでの20日間で70%以上も上昇していた。
アルファベットの株式分割が、2月1日の終値の2572.88ドル前後を基準に行われた場合、1株あたりのコストは128.64ドルに下がることになる。
同社は、主力の広告以外のセグメントのクラウド事業や、ユーチューブなどでも成長を遂げている。