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2022.02.02 07:00

ウーバーが医療事業に注力、初の最高医療責任者を招聘

Matthew Horwood/Getty Images

Matthew Horwood/Getty Images

ウーバーの医療ビジネス部門、ウーバー・ヘルスが、初の最高医療責任者(CMO)を迎えた。これは、テクノロジーを活用したライドシェアおよびデリバリー大手として知られる同社が、医療業界でのプレゼンスをさらに深化させ、拡大するなかでの動きだ。
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ウーバー・ヘルスは、医療部門の最高責任者として、マイケル・キャンター(Michael Cantor)博士を迎えたと発表した。

キャンターは、老年医学を専門とする医師で、医療企業の幹部を務めた経験を持つ。ウーバーによると「比較的高齢の成人や、病気にかかりやすい人向けの臨床プログラムの作成」に長けているという。キャンターのこれまでの経歴は、「医療・介護の分野で最も早急な対策が求められている空白部分に関する、類まれな知見」をもたらすものであり、医療サービス提供のさらなる効率化のためにテクノロジーを活用するにあたっても、その経験が生きる、とウーバーの幹部は期待をかけている。

キャンターは、「治療後の結果の改善、そして患者が自身が属するコミュニティで自立して暮らすことを可能にする医療介護システムの構築という両面において、輸送サービスの活用がどれだけ重要か、私はこの目で見てきた」とコメントしている。キャンターは直近では、急成長を遂げる医療サービス提供企業、ブライトヘルスの最高医療責任者、その前は、急性期を脱した患者の健康管理を専門とする企業、ケア・セントリクス(CareCentrix)の最高医療責任者を務めていた。
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ウーバーは、テクノロジーを活用したライドシェアおよびデリバリー大手として知られるが、同社の最高経営責任者(CEO)を務めるダラ・コスロシャヒは、2021年12月に開催された「フォーブス・ヘルスケア・サミット」で、同社の「オムニチャネル」戦略と「すべてをオンデマンドで」提供するサービスを、新たに医療業界にも持ち込む意向を示していた。今回のキャンター招聘は、こうした状況のなかで発表されたものだ。

ウーバーは近年、医療保険会社や医療機関、さらには処方薬の配送でドラッグストア・チェーンと提携する企業との関係を拡大してきた。これにより、2021年第4四半期は前年同期比で「当該部門の総予約数が71%増となった」と、ウーバー・ヘルスは1月25日付のプレスリリース(キャンターの最高医療責任者就任を発表するもの)に記している。ウーバーによれば、同社は現時点で3000件を超える医療部門の顧客基盤を抱えているという。
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翻訳=長谷睦/ガリレオ

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