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2022.02.02

【長期コミットメントランキング】長期視点の運営がサステナビリティを担保

ESGのなかでもG(ガバナンス)に注目し、経営陣による「持続可能で長期目線にのっとった企業運営」が行われているかを評価。


長期コミットメントのポイントはふたつ。まず、経営陣が長期目標を掲げて経営をしているか。そして、将来投資をどのくらい行っているか。目先の収益ではなく、持続可能な取り組みを見るため経営陣のチーム力を見ることにもなる。

計測の指標は「持続可能投資比率」「研究開発費」「地域社会活動費」「教育研修費用」「取締役の配置数・任期・報酬・取締役会への出席率」など。特に長期視点が現れるのが研究開発と人材教育。金融系はESGのGが突出して高く、医療医薬系は将来投資に費用をかけており、女性活躍ランキングと似た傾向になった。

このランキングは、東証一部上場の全2189社を対象とした。算出に使用したのは財務データと、非財務データ、ESG/SDGsのグローバル指標を加えている。例えば、CO2排出量、エネルギー消費量、女性従業員・役員の比率、労災事故検出、残業、従業員満足度、労働分配率、廃棄物排出量、水消費量、研究開発費、取締役の任期、取締役の出席率など多岐にわたる。さらにForbes JAPANオリジナルの発言一貫度などのスコアも加味した。スコアは偏差値処理したものであり、時価総額は2021年8月末時点。

長期コミットメントランキング


解析=サステナブル・ラボ

この記事は 「Forbes JAPAN No.099 2022年11月号(2022/9/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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