ビジネス

2022.02.01 17:30

グーグルが在宅フィットネス「ペロトン」を買収する可能性


ペロトンとFitbitのシナジー


Axiosのプリマックは、グーグルよりもアップルがペロトンを買収する可能性のほうが高いと述べているが、アップルはペロトンの競合であるフィットネスサービス「Fitness+」を運営している。また、アップルはコンシューマーテック企業の買収では、大手よりも小規模な企業をターゲットにすることが多い。

それに対し、グーグルがペロトンを買収した場合、グーグルはアップルに奪われたスマートウォッチのユーザーを、Fitbitのプラットフォームに取り戻すことができるかもしれない。

ペロトン製品に対する需要は落ちているが、同社のバイクやトレッドミルを日常的に使っているユーザーは数万人規模で存在する。また、ペロトンが発表している指標を見ると、ユーザーの同社製品に対する満足度が非常に高いことがわかる。2020年7月に発表された同社製品のネット・プロモーター・スコア(NPS)は94と、アップルの値を上回っていた。

グーグルは、将来的にペロトンを「Fitbitのテクノロジーを活用したフィットネスサービス」として展開し、Fitbitデバイスを装着したペロトンのユーザーに独自のデータや指標、インサイトを提供することができるだろう。

しかし、これらはすべて憶測に過ぎない。フォーリーをはじめとするペロトンの取締役会メンバーは、クラスB株式を通じて同社の議決権の80%以上を支配しており、フォーリーがCEOを辞職する可能性はかなり低いからだ。

編集=上田裕資

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