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2022.02.02 06:00

NFTブームに沸く韓国ゲーム業界、「ネットマーブル」も本格参入

(c) Netmarble

韓国のオンラインゲーム大手の「ネットマーブル」は、ブロックチェーンやメタバースのテクノロジーを用いた約10種類の新たなゲームを発売する計画を発表した。

「当社が作るブロックチェーンベースのゲームは、NFTのコレクションとゲームの楽しみを融合させ、ゲーム業界をこれまで以上の規模に成長させていく」と、ネットマーブルの創業者で会長のパン・ジュンヒョクは1月27日の記者会見で語った。

現在53歳のパンは、ネットマーブルが20種類の新たなゲームの発売を準備しており、そのうちの約7割がブロックチェーンを用いると述べている。その一つの「A3: Still Alive」というゲームは、武器などのアイテムのNFTを収益化可能な、同社にとって初めてのPlay To Earn(遊んで稼ぐ)型のゲームで、3月にリリース予定という。

新たなゲームのほとんどは、海外のゲーマーをターゲットにしているとパンは述べている。韓国の規制当局は、Play To Earn型のゲームが若者のギャンブル依存症を助長することを懸念し、国内での配信を禁止しているからだ。

また、同社の「Everybody’s Marble: Metaworld」というゲームは、メタバースとNFTのテクノロジーを用いて、プレイヤーが仮想空間の土地をトレードできるゲームという。

「メタバースは、ブロックチェーンテクノロジーと融合して、第二の現実世界を創造することになる」とパンは声明で述べている。

パンのいとこで、BTSの所属事務所のHybe(旧Big Hitエンターテインメント)の創業者のパン・シヒョクもNFTについて前向きだ。Hybeは昨年11月、韓国最大の暗号通貨取引所と提携し、所属アーティストのNFTフォトカードを発行すると発表した。

さらに、別の韓国のゲーム会社のWemadeは昨年8月にブロックチェーンベースのゲーム「MIR4」の配信を開始してから3カ月で、株価を400%以上も上昇させ、創業者のパク・クァンホをビリオネアの地位に押し上げていた。

編集=上田裕資

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