1.「私なんか採用されないのでは?」
憧れの会社で夢のような求人広告が出されているのを見たら、自分について疑念を抱きがちになるのも分かる。しかし、このような視点で求職活動に取り組めば、自分のものになるはずの面接の機会や内定を逃す可能性が高まる。
企業は、自分が提供するスキルや価値に自信を持っている人を採用したがる。これは、採用されるためには完璧な経歴が必要だというわけではない。それでもあなたは仕事に応募する、あるいは面接を受ける前から、自分にはその仕事に価値のある貢献ができると信じているべきだ。
2.「新たな仕事を探す時間がない」
皮肉だが、今の仕事が嫌いな人は転職先を探す時間が全くないと感じることが多い。満足できない勤務環境では精神的なエネルギーが吸い取られがちなことが理由だ。1日の終わりになると、新たな仕事に応募するよりも、ソファに座って就寝前の1時間テレビを見ることの方がより良い選択肢に思えるだろう。
しかし、スケジュールが詰まっていて新たな仕事を探す時間が限られていたとしても、適切な手法を採用すれば24時間を転職活動に費やす必要はない。必要なのは、正しい方向にシンプルで戦略的なステップを踏み出すことだけだ。
毎日24時間転職活動をしようとして挫折するのではなく、1週間に2~3日数時間を確保し、限られた時間をどのように賢く使えばより良い成果を出せるかを考えよう。
3.「知り合いがいない」
新たな仕事を得る上で重要なのは知り合いだ、という言葉は誰しも聞いたことがあるはずだ。私はキャリアコーチとして、企業人が、グーグルやスポティファイ、デロイト、セールスフォースなど数十の業界にわたる競争が激しいさまざまな企業で、秘密のコネを持つことなく面接の機会や内定を得る支援をしてきた。
私はその経験から、広範な人脈を持たないからといって競争が激しい会社で良い仕事を得られないわけではないことを理解している。
そこに至るまでには多くの道がある。一つは、あなたが求めるコネを作ることだ。人間関係を構築する上で遅過ぎることはない。
しかし重要なのは、偽りなく誠実で、信頼できる人になることに注力し、あなたがその役割に貴重な資産となることを理解した相手があなたの価値に報い、推薦したいと思うようにすることだ。