大統領は、ゼネラルモーターズやフォード、エンジンメーカーのカミンズなどのCEOをホワイトハウスに招き、彼らのCO2削減や国内製造業の強化、停滞する「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」法案の支持に対する努力を賞賛した。
それからほどなくして、世界最大のEV(電気自動車)メーカーのCEOで世界一の富豪であるマスクは、投資家向け電話会議に参加した。彼は、テスラの目覚ましい業績をアピールし、アナリストの質問に答えたが、ホワイトハウスでの会合を欠席したことを質問する者はいなかった。
マスク自身も、電話会議の中でホワイトハウスでの会合については一切語らず、バイデンも会合でマスクについて触れなかった。ホワイトハウスでは、昨年8月にGM、フォード、ステランティスに焦点を当てたEVに関する会合が開催されたが、マスクは招待されなかった。その際、マスクは「テスラが招待されないのは奇妙だ」とツイートしていた。
バイデンがGMのメアリー・バーラCEOとのツーショット写真をツイッターに投稿し、GMやフォードが米国内でEVを生産していることを賞賛した27日に、「Tで始まり、Aで終わり、間にESLと書く」とツイートし、テスラこそがEV業界のトップメーカーであるとバイデンにくぎを刺した。
マスクはさらに、「バイデンは、湿った靴下で作った、人の姿をした指人形だ。彼は、米国人を馬鹿にしている」と大統領を痛烈に批判した。以前からバイデンとマスクの関係は冷え切っていたと言っても過言ではなく、今回の一件は、それをさらに悪化させる結果となった。
Biden is treating the American public like fools
— Elon Musk (@elonmusk) January 27, 2022