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2022.01.31 10:30

イーロン・マスクが大統領を罵倒、「国民をバカにしている」

イーロン・マスク(Theo Wargo/Getty Images for TIME)

テスラが1月26日、2021年の売上高と利益が過去最高であったことを発表した数時間前、バイデン大統領はホワイトハウスでテスラの競合企業の幹部らと面談し、彼らの努力を讃えた。イーロン・マスクはこの会合を欠席し、後にツイッター上で大統領を痛烈に批判した。

大統領は、ゼネラルモーターズやフォード、エンジンメーカーのカミンズなどのCEOをホワイトハウスに招き、彼らのCO2削減や国内製造業の強化、停滞する「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」法案の支持に対する努力を賞賛した。

それからほどなくして、世界最大のEV(電気自動車)メーカーのCEOで世界一の富豪であるマスクは、投資家向け電話会議に参加した。彼は、テスラの目覚ましい業績をアピールし、アナリストの質問に答えたが、ホワイトハウスでの会合を欠席したことを質問する者はいなかった。

マスク自身も、電話会議の中でホワイトハウスでの会合については一切語らず、バイデンも会合でマスクについて触れなかった。ホワイトハウスでは、昨年8月にGM、フォード、ステランティスに焦点を当てたEVに関する会合が開催されたが、マスクは招待されなかった。その際、マスクは「テスラが招待されないのは奇妙だ」とツイートしていた。

バイデンがGMのメアリー・バーラCEOとのツーショット写真をツイッターに投稿し、GMやフォードが米国内でEVを生産していることを賞賛した27日に、「Tで始まり、Aで終わり、間にESLと書く」とツイートし、テスラこそがEV業界のトップメーカーであるとバイデンにくぎを刺した。

マスクはさらに、「バイデンは、湿った靴下で作った、人の姿をした指人形だ。彼は、米国人を馬鹿にしている」と大統領を痛烈に批判した。以前からバイデンとマスクの関係は冷え切っていたと言っても過言ではなく、今回の一件は、それをさらに悪化させる結果となった。

テスラは、2021年にカリフォルニア州と中国の工場で、過去最高となる約100万台のEVとクロスオーバーを生産した。同社は、テキサス州オースティンに建設した巨大な新工場での生産を数週間以内に開始する予定だ。しかし、バイデンは、これまでテスラの米国内の工場を視察したり、マスクと公の場で会うことをしていない。
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編集=上田裕資

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