これら以外でも、グローバル市場での「Why Japan?」への答えとして、ゲームやエンタメ、ヘルスケアなどの分野も有望です。実際、日本には任天堂やソニーなど、世界をリードするゲーム会社がいくつもあります。アニメや漫画も世界中で人気です。製薬や医療機器などでも、複数の日本企業が世界大手のキープレイヤーとして活躍しています。
とは言うものの、実際に「Why Japan?」のグローバル面での答えを明確に示せるスタートアップを見つけるとなると、国内市場のみと比べて明らかに難しいのが現状です。言葉や文化の壁、そもそもグローバルで戦おうと思っている人があまりいないといった現実があります。資金供給不足も野心的なグローバル展開を困難にさせていた原因の1つでしたが、これに関しては最近では風向きが変わってきているようです。
個人的には、日本のスタートアップがグローバル企業へと成長することに是非とも貢献させていただきたいと思っています。以前にもツイートで言いましたが、これからは日本にもユニコーンがどんどん増えていくと考えられる一方で、デカコーン(1兆円企業)を目指すとなると、やはりグローバル展開が必要になってくるでしょう。今後、日本のみならず、世界全体を大きく変えるようなデカコーンが日本からいくつも生まれてくる日を心待ちにしています。
連載:VCのインサイト
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