ライフスタイル

2022.01.29 07:30

接種「完了」の定義変更も? 4回目ワクチンについて分かっていること


「特化型」は3月から供給か


オミクロン株は、過去の感染やワクチン接種によって獲得された免疫を回避できるとされる。新たな変異株への応用もしやすい技術を用いたmRNAワクチンを手掛けるファイザーとモデルナは、すでに臨床試験を開始。ファイザーは、3月にも供給に向けた準備が整うとしている。

また、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アストラゼネカ、ノババックスなどの各社も、オミクロン株特化型のワクチンの開発を進めている。

接種はいつ「完了」するのか?


一方、現時点で明らかになっていないのは、ワクチン接種が「完了した」といえるのは、どの時点になるのかということだ。2回の接種では、オミクロン株に対する防御能力が低くなるとのデータが示されたことを受け、各国の政府や企業は、「追加接種を含めて完了」とすべきかどうか、検討している。

ただ、定義を変更すれば、具体的な接種義務に関して、大幅な変更が必要になる可能性もある。EUは一部の国からの旅行客について、公共の場へのアクセスを認めるのはブースター(3回目)までの接種を済ませた人とすることを決定した。

また、フランス政府も運用を開始した「ワクチンパス」について、近く規則を変更する。取得後にパスの有効性を維持するためには、「2回目の接種から(7カ月ではなく)4カ月後までに、追加接種を受けること」とする。

編集 = 木内涼子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事