ペンシルベニア大学の神経科学者で、同調査の公表前審査に参加したマーサ・J・ファラーは米紙ニューヨーク・タイムズに対し「これは大きな科学的発見だ」と述べ、「たとえわずかな額でも、家庭に給付金を支給するだけで脳の発達が改善することを示す証拠だ」と主張した。
米国勢調査局によると、米国で貧しい暮らしをしている子どもは約1160万人だ。
子どもの脳活動における変化は容易に気づくものではあるが、それほど大きなものではない。研究者らはニューヨーク・タイムズ紙に対し、100人の列で81番目から75番目になるのと同様だと説明した。
ハーバード大学の神経科学者であるチャールズ・A・ネルソン博士は、この調査を根拠として各家庭に300ドルを給付する法案を通すのは時期尚早だと述べている。