このイニシアチブを実施するのは、同大のサンダーバード・グローバル経営大学院。プログラムにかかる費用の一部となる2500万ドルは、アリゾナ州フェニックスの慈善事業家フランシス・ナジャフィ(Francis Najafi)とディオンヌ・ナジャフィ(Dionne Najafi)夫妻からの寄付で賄われる。
サンダーバード・グローバル経営大学院は、1946年に独立民間団体「アメリカ海外貿易研究所(American Institute for Foreign Trade)」として設立され、のちに名称を変更。2014年にアリゾナ州立大学に買収された。
ナジャフィ夫妻の寄付金によって実施されるのは、グローバルマネジメントと起業について学ぶオンライン認定プログラムで、発展途上国の学生がビジネスの基本スキルを学ぶ。「Francis and Dionne Najafi 100 Million Learners Global Initiative(フランシス&ディオンヌ・ナジャフィの学習者1億人グローバル・イニシアチブ)」と名づけられたこの取り組みは、カリキュラムが以下の5コースで構成され、最終的には40カ国語で学べるようになる。
・第4次産業革命におけるグローバル・リーダーシップ
・グローバル化した世界の顧客体験とデジタルマーケティング
・グローバル・アントレプレナーシップと持続可能なビジネス
・グローバル化した世界のデータ解析とデジタルトランスフォーメーション
・グローバル財務会計
認定プログラムにかかる費用はすべて奨学金でまかなわれるため、学生は、授業料の心配をせずに最後まで学習に専念できる。最初のコースは2022年4月に始まる予定だ。
学生は、各コースの修了時と、全5コースの修了時にバッジを獲得する。また、修了証が発行され、アリゾナ州立大学の他のプログラム受講要件に適用できるほか、取得単位を他大学に移行することもできる。
コース内容は、開発後にGoogleエンジンを使って多言語に翻訳され、各言語に堪能なインストラクターが授業を行う。