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2022.05.25

コロナ禍に教わる、通勤2万時間の節約と「低リスクの人生」

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そもそも、量子理論をさかのぼれば、1900年代前半に天才たちがコペンハーゲンなど欧州においてまさに切磋琢磨し築き上げたものです。それぞれが「超」がつく天才ですが、それでも一人で量子理論を完成させることは不可能であったでしょう。国家でみても、米国が今もなお発展しているのは、世界各国の才能を惹きつけ、それらの人材が刺激しあっているからでしょう。

感染症は一人の時間を増やしてくれました。何かを考える時間です。しかしながら、それに浸ることに慣れてしまうことは危険だとも感じます。浮いた500時間/年を、一人で妄想する時間と、(危険度合いを正しく評価したうえで)創造的な人たちと交流する時間にうまく振り分けないといけないと感じます。容易なことではありませんが!

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村田朋博◎東京大学工学部精密機械工学科卒。フロンティア・マネジメントには2009年入社、マネージング・ディレクターに就任し、2018年に執行役員に就任。山一電機社外取締役。大和証券、大和総研、モルガン・スタンレー証券での20年間のアナリスト経験を有し、2001年第14回日経アナリストランキング電子部品部門1位。著書に『電子部品だけがなぜ強い』『経営危機には給料を増やす!』(日本経済新聞出版社)など。

(※本稿は、フロンティア・マネジメント運営の経営情報サイトFrontier Eyes Onlineからの転載である)

文=村田朋博

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