「良い結果」を大きく掲げる:「魅力的な結果ほど、よく売れるものはない」とメルコ=ムーアは言う。「測定可能な結果は優れたストーリーであり、常にブランドが語るストーリーの重要な要素である必要がある」
「例えばあなたが、最高経営責任者(CEO)を対象にしたコーチだとしよう。そして、あるクライアントが、市場アナリストから、見込める事業売却額は1500万ドルだと言われていたところを、あなたのアドバイスによって7000万ドルで売却できたとする。これこそ、見込み客の心に深く刺さり、刻み込まれるストーリーだ。具体的で記憶に残るうえに、相談するならこの人しかない、と思わせるものだ(ちなみにこれは、CEOコーチであるスティーブ・ブローディ[Steve Brody]の実話だ)」
特異性を持たせる:「リンクトインのストーリーを最も手早く変える方法のひとつは、ごく限られた特殊なオーディエンスを選んでターゲットにすること。そのオーディエンスに向けて、自らのプロフィルや活動、コンテンツを意図して作り上げ、アピールすることだ」とメルコ=ムーアは説明する。
「例えばあなたが、女性経営者に向けたデジタルマーケティング企業を経営しているとしよう。その場合、リンクトイン上の情報を絞り込んで、「女性が経営する法律事務所」を専門にしたデジタルマーケティング企業と位置付ければいい。この方針を一貫して変えずにいれば、近いうちにその分野でトップ集団に入れるだろう」
対象を絞り込む:メルコ=ムーアによると、自らをソートリーダーとして売り込みたいスモールビジネス経営者や個人事業主は、対象オーディエンスを細かく絞り込んだほうが絶対にいいとわかっていながらも、大半はそうすることに極めて消極的なのだという。彼らは、自分が「除外」しかねないオーディエンスを気にしすぎるのだ。しかしそれよりも、絞り込むことで「含まれる」オーディエンスについて、もっとよく考えるべきだとメルコ=ムーアは助言する。
「私たちはここ3年というもの、リンクトインを使って対象オーディエンスやメッセージについて実験してきた。そうして、素晴らしい結果を得ている」とメルコ=ムーアは話す。「成功したスモールビジネスの経営者の多くは、リンクトインの活動からは大きな成果が得られないと認めるだろう。だから彼らは、リンクトインのプロフィルで、可能性のある別のポジションを試すことに、より積極的だ。デジタル上で公表するキャリアを全面的に書き換えるのは、より良い成果が得られてからでいい」