ソートリーダーとして売り出したい人に贈る3つのアドバイス

Luis Alvarez / Getty Images

高額の報酬を支払ってくれるクライアントを引きつけたいなら、何よりも得難く貴重なのは「関心を集めること」だ。

見込み客のマインドとハート、そして視線を引きつけようとする競争は、これまでになく激しさを増している。独立したソートリーダー/エキスパートたちから構成される業界が、どのくらいの規模に達しているのか、その正式なデータはない。しかし、いわゆる「ストーリーの戦い(the story wars)」に参戦する人が、年を追うごとに増え続けていることはわかっている。「ストーリーの戦い」という言葉は、ヒットメーカーでストーリーテラーでもあるジョナ・サックス(Jonah Sachs)がつくった言葉だ。

「ストーリーの戦いが、そこら中で繰り広げられている」。サックスはその著書『ストーリー・ウォーズ:マーケティング界の新たなる希望』(邦訳:英治出版)で、そう述べている。「この戦いに参加しているのは、企業やブランド、社会的正義、著名人、個人だ。テレビ時代が終わりを告げてソーシャルメディアが支配し、いまだかつてないほどのノイズが鳴り響くなかで、彼らはそれぞれが、自分の声を届けようとしている。現在、ブランドが発信するメッセージや、社会的正義を求めて訴える声のほとんどが、私たちに届く前にかき消されてしまっている」

ソートリーダー/エキスパートとしてクライアントを獲得したい人にとって、こうした状況はどういう意味を持つのだろうか。

スーパータイト・ソーシャル・セリング(Supertight Social Selling)共同創業者で、「ソーシャルメディア反主流論者」であるエレン・メルコ=ムーア(Ellen Melko Moore)は、こう答える。「簡単に言えば、マーケティングにセールストレーニング、SEO対策と、あれこれ力の限りを尽くしても、自分が経営するスモールビジネスの中心をなすストーリー(主要なアイデアやサービスの提供)自体に人を引きつける魅力がない限り、他に何をやろうとしても、退屈し、混乱し、イラつく人が増えるばかりということだ」

メルコ=ムーアは、米デンバー大学の元教員で、現在はリンクトインを使ったソーシャル・セリングの専門家だ。これまでに、何百人にも上るサービス精神旺盛な起業家とともに、優れたコンテンツを通じて人を引きつけるパワフルなブランドの構築に取り組んできた。

ソートリーダーとは、特定分野について文章を書いたり、講演を行ったりすると、そうした発言を、他の人が引用するような人物だ。ソートリーダーは、そう名乗れば誰でもなれる、というものではない。ソートリーダーになるには、評判を勝ち取らなくてはならない。以下では、ソートリーダーを目指す人のためにメルコ=ムーアが指南する「ブランド力を向上させる方法」をいくつか紹介しよう。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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