同じことは、キャリアにも当てはまる。もしあなたが大半の人と同じであれば、プロフェッショナルとしての自らの姿勢について推敲する作業を、とっくの昔にやっておくべきだった、という状態かもしれない。
では、キャリアを向上させるために、自らを推敲して排除すべきポイントを5つ紹介しよう。
排除すべきポイント1:曖昧な価値観
すべての人にとって価値のある存在であろうとするのは、勝ち目のない戦いだ。行動していても、その意図や、それがもたらす価値を誰にも理解してもらえなければ、キャリアは前進しないだろう。どっちつかずの態度のままでは、獲得できそうなチャンスも、クライアントも、プロジェクトも、昇進も、パートナーも失ってしまう。
それよりも、曖昧な姿勢を改め、明快さを味方につけよう。はっきりとした態度をとれば、すべてが、前よりスムーズに運ぶようになる。周囲は、あなたという人間、あなたの提供する物事や価値、他者との違い、互いにどう協力し合えるのかを理解するだろう。はっきりとした態度をとれば、目標と、その達成に向けた計画がうまく調和し、失敗につながる事柄を遠ざけることができる。
そして、自分の見識を率先して広めよう。あなたはこれまで、経験や見識を多く積み重ね、認識を深めてきたはずだ。それを活かして、他者を助けてほしい。自らを信頼できるソートリーダーと位置づけ、専門分野で蓄積してきた知識や見識をソーシャルメディアで共有しよう。そうすれば、影響力とリーチ力を強化できる。
宣伝するのではなく、人の役に立つ価値を提供することが大事だ。ビジネスの現場で培ってきた経験と、学んできたリーダーシップを広めることに力を入れてほしい。
排除すべきポイント2:役に立たなくなった人間関係や物事
友人や同僚、生活の場、習慣、ライフスタイルなどからなる「環境」は、良くも悪くも、想像以上に大きな影響をあなたに与えている。そして、環境が常に勝敗を決めている。
あなたはここ数年で、成長し、進化しているだろう。また、自分にとって、かつてはプラスだった事柄も変化している。その結果、何らかの環境を変えないことには、永続的で大きな変化を起こせなくなっている。
交友関係や仕事仲間、取り組む活動を、常に意識化しよう。そして、それらのことが、自分の過去の活動だけでなく、これからやりたい活動を支えてくれているかどうかを自問自答してほしい。
真に成長できるのは、あなたの過去ではなく「運命」を支えてくれる人々や物事と力を合わせられるときだ。