一方、スポーツと暗号資産に高い関心を持つウィリアムズにとっても、ソラーレは投資対象として最適の企業だったとみられる。取締役会の顧問になるほか、自ら立ち上げたベンチャーキャピタル、セリーナ・ベンチャーズ(SV)を介することなく、個人的に同社に投資している(金額は非公表)。
ウィリアムズによると、ソラーレを彼女に紹介したのは、掲示板サイトのレディット(Reddit)共同創業者で、ベンチャーキャピタルのセブンセブンシックス(Seven Seven Six)」の創業者でもある夫のアレクシス・オハニアン。ソラーレが2021年2月にシリーズAラウンドで約5000万ドルを調達したときには、オハニアンも同社に出資している。
多くのスタートアップを支援
ウィリアムズは2019年、5年前にSVを立ち上げていたことを明らかにした。SVがこれまでに投資したアーリーステージのスタートアップは、50社以上。7割近くが女性、または有色人種の起業家が創設した企業で、それらの価値は、合わせて330億ドルを超えるという。
SVは2021年、顧客にビットコインを還元するECサイトのロリ(Lolli)、ラッパーのジェイ・Zと、おそらく世界で最も有名なVC企業、アンドリーセン・ホロウィッツなどが投資するNFTマーケットプレイスのビツキ(Bitski)など、複数のブロックチェーン企業に出資した。
また、12月には、ウィリアムズがオハニアンのほか女優のナタリー・ポートマン、元サッカー選手のアビー・ワンバックなどと共同で創設したナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のチーム、エンジェル・シティの創立時の出資者に、暗号資産取引プラットフォームを提供するクリプトドットコムが加わっている。