パリを拠点とするソラーレは2021年9月、暗号資産業界で5番目に高額となる6億8000万ドル(約775億円)を調達。評価額はおよそ43億ドルとなっている。
2018年創業のソラーレは、ブロックチェーンを基盤にしてつくられた(イーサリアムに対応した)NFTカードゲームで、ユーザーは2021年末の時点で約100万人。アクティブユーザーは、月間27万人となっている。
ソラーレに登録したユーザーは、パリ・サンジェルマン(PSG)のリオネル・メッシや、ボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドなど、好きな選手のNFTカードを購入。ファンタジーリーグに参加させ、スコアを競う。現実の試合の結果に基づいて価値が変化するNFTカードは、他のユーザーと取引することができる。
2020年にはおよそ700万ドルだったソラーレの取引額は、2021年には3億2500万ドルに膨れ上がっている。同年11月には、ロンドンのオークションハウス、ボナムスで、クリスティアーノ・ロナウドのNFTカードが40万ドル以上で落札された。
ソラーレは今のところ、スペインのラ・リーガ、ドイツのブンデスリーガ、日本のJリーグ、北米のメジャー・リーグ・サッカー、イタリアの複数のクラブなど、男子チームと230件のライセンス契約を締結している。
だが、同社は現在、北米市場への進出を計画中。特に女子スポーツに注目しており、2022年中には女子チームを含め、少なくとも2チームとライセンス契約を結びたい考えだ。
ソラーレのニコラス・ジュリアCEOはフォーブスに対し、自社にとっては最高のタイミングで、ウィリアムズのようなアスリートを顧問に招くことができたと語っている。