「心の設計者」に聞く、ポジティブに考える力を培う方法

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限界を設ける考えを克服する


誰もが自分に限界を設ける考え方を持っているが、ポジティブな考え方を持つにはこうした考えを克服し、代わりに新たな考えを持つ必要がある。クローンは、限界を設ける考え方を明らかにするため「自分について話すときにどういった言葉で限界を設けているか」を自問することを勧めている。

生活の中でこうした考え方が顔を出すのが、不安や恐怖を感じる状況への対処法だ。大きなプレゼンを行う前、「このプレゼンを大成功させるぞ」ではなく、大失敗したときに備えて緊張を和らげようと「このプレゼンは失敗するぞ」と言い聞かせているかもしれない。

しかしこれではネガティブな考え方でプレゼンに臨んでしまうため、失敗の可能性が高まるだけだ。自信とポジティブな考え方でプレゼンに臨めば、成功の可能性が高まる。

ナラティブを変える


考え方と同様、心の中のナラティブが振る舞いや行動に影響する。クローンは「ナラティブを変えることで異なる人になり、その結果異なる視点が持て、それから異なる思考や感情、振る舞い、そして異なる結果が生まれる」と説明している。

ナラティブの書き直しを始めるために実践すべき重要なことは、さまざまな状況への対処法を吟味することだ。「自分の考え方の背景を認識することが重要だ。あなたは、恐怖心、あるいはわくわくした気持ちで行動している。そのため、この未来を認識しているのはそのどちらなのかを理解する必要がある」とクローン。

恐怖を感じている場合、その根本原因を突き止める時間を取り、代わりにわくわくした気持ちになるようにしよう。そのためには、最悪のシナリオではなく最高のシナリオを想像することに注目し直すこと。自分にとってポジティブな結果を生むことに神経の高ぶりを向けよう。

恐怖心を克服する


恐怖心はネガティブな考え方の大きな原動力であり、恐怖を克服することはポジティブな考え方を培う上で有益だ。恐怖を克服するための大きなステップはそれを意識することだ。

クローンは「恐怖心を意識するには、恐怖と共存し、恐怖を感じてもよいと認める余裕を持つこと」と述べている。許容により、恐怖心克服のための行動を取れるようになる。

翻訳・編集=出田静

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