医師がこの問題を解消し、患者に自分との共通点を意識させる方法の一つに、「患者中心のコミュニケーション」がある。これは、「問題や治療の目標、治療や健康を阻む障壁に関して共通の理解を形成するため、その人全体の人となりや個性、人生経験、社会構造を認識する」ことと定義されている。米国での研究では、女性医師は男性医師よりも患者中心のコミュニケーションをする場合が多いとされた。今回の研究で、女性医師と男性患者の組み合わせがそれほど悪い結果にならなかったのは、これが理由かもしれない。
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もちろん、女性外科医の数自体が少ない事実も考える必要がある。今回の研究結果について解説したアンドレア・ライナーとアマリア・コクランの両医師によると、米国では2019年時点で、一般外科医の女性比率はわずか22％だった。分野によっては女性比率が極端に低く、整形外科では5.8％だった。
ライナーとコクランは「女性外科医を増やす努力を強化する必要がある」と指摘。「これは外科医の間の平等を達成するためだけではない。女性外科医が増えることが良い患者ケアにもつながることを示す証拠が増えている」と述べた。
