チェスキーは18日、「今日からエアビーアンドビーの物件で暮らしていく」とツイートし、「2、3週間ごとに別の都市に移動する」と述べた。
彼はその後のツイートで、エアビーアンドビーが本社を置くサンフランシスコに「しばしば戻ることになる」と述べ、今回の彼の行動がリモートワークによって可能になった「居住の分散化」の結果であると伝えている。
チェスキーがリモートワークを推進する動きに出たのは、在宅ワーク政策の高まりの中でエアビーアンドビーの収益が急上昇したのを受けてのものだ。同社の2021年第3四半期の収益22億ドルは、2019年の同期と比べて36%増となっていた。
2008年にエアビーアンドビーを共同創業したチェスキーは、フォーブスの最新の試算によると126億ドル(約1兆4400億円)の資産を保有し、世界で168番目の富豪となっている。
チェスキーは、昨年5月のエアビーアンドビーの決算説明会で、同社の従業員がオフィスに戻る必要があるのは2022年9月以降になると述べ、11月には、同社の勤務体系が「恒久的にフレキシブルなものになる」と述べていた。
エアビーアンドビーはここ最近、米議会から大きな批判を受けており、中国に関する議会執行委員会の委員長と共同委員長が今月初めにチェスキーに宛てた書簡で、中国でのビジネス取引における同社の「人権への取り組み」を疑問視していた。
エアビーアンドビーの株価は、ゴードンハスケットが投資判断を引き下げたのを受けて18日の正午過ぎ時点で3.4%下落した。