ビジネス

2022.01.18

バレンシアガとカニエ・ウエスト、ギャップとの異色コラボを発表

カニエ・ウェスト(Photo by Gotham/GC Images)

メタバースは今、あるニュースで騒然としている。情熱的なスターであるカニエ・ウエストと、その親友で、バレンシアガの超ホットなクリエイティブ・ディレクターであるデムナ・ヴァザリアが、非凡な創造性を融合させてコレクションを創設するというのだ。しかもそれは、どこでも見かける、低迷中のアパレル量販チェーンであるギャップのコレクションだ。

「Yeezy Gap Engineered by Balenciaga」と名付けられたこのコレクションには、まだ製品は一切発表されていないが、それが何であれ、最初のアイテムは2022年6月の発売が予定されている。オミクロン株によってサプライチェーンに問題が生じなければの話だが。

バレンシアガは今回、ギャップにコレクション展開の全権を委ねている。これまでにラグジュアリーブランドの名を冠してリリースされてきた数々のコラボレーションとは異なるやり方だ。

Tシャツが500ドル、パーカーが750ドルもするファッションブランドにしては、大胆な決断だ。しかし、セドリック・シャルビ(Cédric Charbit)CEOが率いるバレンシアガはこれまでも、創業から102年という伝統を持つラグジュアリーブランドを、21世紀のブランドとして再定義してきた。

シャルビCEOとデムナ(ジョージア生まれのヴァザリアは、ファーストネームで呼ばれるのを好んでいる)は、ラグジュアリー界の現状を打破し、エッジの効いたファッションで次世代の消費者を獲得してきた。

先進性についていえば、バレンシアガは、ラグジュアリーブランドのなかでもいち早くメタバースに進出している。フォートナイトのプレイヤー向けにサイバーファッションをリリースするとともに、同社とのコラボで、実世界でも「Balenciaga x Fortnite」コレクションを展開している。

初動での成功を受け、シャルビCEOはメタバースにさらに力を入れる構えであり、すでにメタバースに特化したビジネスユニットを組織した。
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翻訳=的場知之/ガリレオ

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