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2022.01.17 12:00

米国の「大退職時代」に商機見出すスタートアップCareer Karmaの挑戦

Getty Images

米国ではコロナ禍をきっかけに現在の仕事やキャリアを疑問視する人が増え、企業を自主退職する人が急増する「グレート・レジグネーション(大退職時代)」の波が到来している。そんな中、「Career Karma(キャリアカルマ)」の共同創業でCEOのルーベン・ハリス(Ruben Harris)は大きなビジネスチャンスを見出している。

同社は、テック業界への転職を志す人と、そのために必要な教育を提供する学校をマッチングするスタートアップだ。

Career Karmaは、学校に入学希望者を紹介することで年間1000万ドル(約11.4億円)以上の収益を上げている。サンフランシスコ本拠の同社は1月10日、ファンド・オブ・ファンズのTop Tier Capital Partnersが主導したシリーズBラウンドで、4000万ドル(約45.7億円)を調達したことを明らかにした。

今回のラウンドにはGV(旧グーグルベンチャーズ)や既存投資家のInitialized Capitalとソフトバンクも参加した。

ハリスは、双子の兄弟であるArtur MeysterとTimur Meysterとともに2018年にCareer Karmaを設立した。スペイン語が母国語のハリスはテック業界での勤務経験がなく、就職先が決まらないままサンフランシスコに移住し、その後エドテックスタートアップのAltSchoolで契約社員として働き始めた。

兄弟とともにキャリア系のポッドキャスト番組を立ち上げたハリスは、それを発展させた事業の立ち上げを思い立った。その後、Career Karmaは、Yコンビネータのアクセラレータプログラムに参加し、将来性のある開発者に、App AcademyやLambda Schoolをはじめとする数百ものプログラミングブートキャンプを紹介するサービスを始動した。

同社は、レコメンドエンジンを使ってユーザーにキャリアゴールや希望する受講料、所在地などを質問し、最適なブートキャンプを紹介した。現在、毎月約300万人がCareer Karmaのウェブサイトを訪問しており、そのうち約2万5000人が同社を通じてトレーニングプログラムに加入している。
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翻訳=上田裕資

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