シンガポールの新世代の富豪がNFTコミュニティ「ARC」を設立

Getty Images

シンガポールの大富豪のピーター・リムの息子であるキアット・リム(Kiat Lim)が、次世代の起業家を対象としたNFTのコミュニティを立ち上げた。

リムは、食用油脂を中心とする総合農業会社のメワインターナショナルを所有する一族のElroy Cheoと協力して、アジアの起業家やWeb3の開発者、ベンチャーキャピタリスト、暗号通貨の専門家、インフルエンサーなどを対象としたエグゼクティブコミュニティの「ARC」を立ち上げた。

「ARCは未来の機会を共有するコミュニティで、他のグループとは一線を画すものと言える。我々は現実世界と仮想世界をつなぎ、近い将来にARCメタバースを立ち上げる」と、ARCの共同設立者であるリムは声明で述べた。

ARCは、リムにとって2番目のテクノロジー系のスタートアップだ。10月に彼は父親とともに、マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドが支援するサッカーのデジタルコミュニティ「ZujuGP」を立ち上げていた。リムは、シンガポールのトムソンメディカルグループの取締役を務め、医療機関のデジタルプラットフォームのトムソンXのCEOを務めている。

NFTで会員の認証を行うARCのアプリは、すでにiPhoneユーザー向けにアップストアで公開されている。また、アンドロイド用のアプリの開発も進めている。

ARCは、起業家やイノベーターのコラボレーションを促進するだけでなく、パンデミックの影響が残る中で新たな事業を立ち上げる人々の、交流の場としても期待されている。

「我々は、アジアのダイナミックで目的意識の高い世代が真の意味でつながるための場所を作り、無限の可能性を開いていく」と、ARCの共同設立者のElroy Cheoは述べている。

Cheoは過去10年間にわたりメワインターナショナルの事業を新たな領域に拡げ、数年前から暗号通貨関連のビジネスに参入した。ARCのコミュニティの設計者である彼は、ARCメタバースに加え、ゲームや分散型金融(DeFi)のプラットフォームを立ち上げようとしている。

翻訳=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事