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2022.01.14 14:30

プライベートエクイティのTPGが上場、時価総額100億ドルに

Postmodern Studio / Shutterstock.com

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プライベートエクイティ大手のTPGは1月13日、米ナスダック市場に上場し、株価は取引開始から数分で12%上昇した。これにより、20年の歴史を持つ同社は世界で最も価値のある投資会社の1つとなった。

TPGの株式は、米国東部時間午後12時15分過ぎに取引が開始され、29.50ドルの売出し価格から33ドルに急上昇した。

株価の上昇により、同社の時価総額は約100億ドル(約1兆1400億円)に達し、競合のカーライル・グループ(187億ドル)に次ぐ米国のプライベートエクイティ業界で第5位に浮上した。しかし、アポロ(410億ドル)、KKR(610億ドル)、ブラックストーン(1440億ドル)らの規模には及んでいない。

テキサス州とサンフランシスコを拠点とするTPGは、約1090億ドルの資産を保有し、資産規模においてもブラックストーン(6190億ドル)、アポロ(4810億ドル)、カーライル(2560億ドル)、KKR(2520億ドル)に次ぐ、米国第5位の上場プライベートエクイティ・ファームとなった。

1992年に設立されたTPGは、タレントエージェンシーのCAAやVice Media、スポティファイなどに多額の出資を行っている。調査企業のDealogicによると、昨年のM&A取引は5.6兆ドルを超え、これまでの記録である2007年の4.6兆ドルを上回り、今後も上昇が続くと予想されている。

資産規模が約1220億ドルのプライベート・エクイティのCVCキャピタル・パートナーズも、今年後半にIPOを予定していると報じられている。

今年は、フードデリバリーのインスタカート(Instacart)や、掲示板のレディット(Reddit)、代替肉バーガーのインポッシブル(Impossible)らの上場が期待されている。PitchBook Ventureのアナリストのキャメロン・スタンフィルは、約1100社が株式を公開し、2600億ドルを調達した2021年に続き、今年のIPO件数が過去最高を記録する可能性があると述べている。

編集=上田裕資

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