鶴岡裕太 BASE代表取締役CEO
いいコミュニティにいることはすごく大切
僕は周りのコミュニティにすごく支えてもらって、より豊かな経験をしている人たちに情報や解決策を教えてもらうことで困難を乗り越えてきました。例えば、社員が50人ぐらいのときには、チームが大きくなってうまく連携がしにくくなった時期がありますが、メルカリの小泉(文明・取締役会長)さんや山田(進太郎・代表取締役社長)さんに「こういうときどうしたらいいんですか」とたくさん聞きましたし、財務の面で迷ったときは、株主のグローバル・ブレインさんに手伝ってもらいました。常に自分よりも知識をもった人たちと一緒にいる。自分が志す領域で大きい結果を出している、目標になるような人がいるコミュニティは大切です。
南 壮一郎 ビジョナル代表取締役社長
課題の本質をしつこく探り、深掘りしていけるか
一次情報を取りに行くことを真剣にやっている人は意外に少ないと思うんです。例えば、新しい事業を検討するときに、僕はまず国や研究機関が出しているいろんな調査レポートを見て、世の中の動きやどんな課題が生まれているのかを徹底的に調べます。その次は、実際にその課題を解決する事業をしている人を世界中から探して会いに行く。それも1番手の会社だけじゃなく、2番手や3番手、さらには出資しているVCにまで。そして、最終的にその事業をやるかどうかの判断をしています。自分よりも優秀な人は世の中にいて、聞きに行けば割と誰でも教えてくれるもの。つまり一次情報を取りに行くしつこさが明暗を分けます。
浜本階生 スマートニュース取締役COO
大きな目標をもてるか、その目標と一心同体になれるか
スマートニュース取締役COO 浜本階生(中央)
大きな目標がないと、自分自身が頑張ることもできないし、人を引きつけることもできないと思うんです。「SmartNews」を開発していた最初のころ、僕は10万人に使ってもらうことが目標だったのですが、鈴木(健・共同創業者)にそれを話したら、「桁が少ないよ。少なくとも100万人だよね」と10倍に引き上げてくれたんですね。プロダクトを開発していると大変なこともあって、描いていたような出来栄えにならないとか、途中で「もうやめようかな」とくじけそうになったことが何度もあるんです。それでも続けてこられたのは、その目標があったから。達成することに意味があると腹落ちできる大きな目標を見つけることは重要です。