こうした障壁にもかかわらず、この世代は将来に明るい展望を持っているとみられる。バンク・オブ・アメリカによると、米国では最近、妊娠検査キットを購入する人の数が大幅に増加した。子どもを作ることは、未来について前向きに感じている証拠だ。
一方、ジェネレーションZは、生まれた時から幸先の悪いスタートを切っている。2001年の米同時多発テロの前後に生まれ、金融危機を経験し、親が解雇される場面や、政治が人々を分断する様子を目の当たりにしたり、ソーシャルメディアで自分が劣った存在のように感じたり、さらには新型コロナウイルスの流行を経験したりした。こうした苦境にある人は、職場が嫌な場所だと感じるか、逆風にめげず前進し続けるモチベーションとするかのどちらかになる。
そんな中でも、ほぼ全ての世代が合意していることが一つあった。それは週4日勤務で、全労働者の83%が賛成と答えていた。