アップアニーの「State of Mobile」と題されたレポートによると、上位10カ国の平均的なユーザーは昨年、1日あたり4.8時間をモバイル上で過ごしていた。これは起きている時間の約3分の1に相当し、利用時間は2019年から30%増加していた。
最も利用時間が長いブラジルやインドネシア、韓国のユーザーは1日あたり5時間以上モバイルを利用しており、メキシコやインド、日本のユーザーがこれに続いていた。
米国人は昨年、1日平均で4.1時間をモバイルで過ごしており、労働統計局が開示したテレビの視聴時間(1日平均3.1時間)よりも長い時間を費やしていた。アプリの種類別ではフェイスブックやTikTok、ユーチューブなどのソーシャル、写真、動画アプリが圧倒的に多く、昨年のモバイルの利用時間の70%を占めていた。
アップアニーによると、昨年はTikTokの成長が際立っており、中国を除く世界の市場での利用時間の伸びは90%に達していたという。
昨年、世界の消費者がアプリに費やした金額は1700億ドル(約19.5兆円)で、2020年から20%近く増加していた。このうち1160億ドルがモバイルゲームと一部の高機能アプリによるものだったとアップアニーは述べている。
2021年に1億ドル以上の消費者支出を生み出したアプリは233個あり、そのうち13個のアプリの金額は10億ドルを超えたという。2020年に1億ドル以上を生み出したアプリは193個で、10億ドルを超えたのは8個のみだった。
アップアニーによると、パンデミックの間もモバイルのエコシステムは健全な状態に維持されており、2021年に新規でリリースされたアプリは200万個、広告費は前年比23%増の2950億ドルに達していた。