ロシア系ユダヤ人の富豪のロマン・アブラモビッチの支援を受けるStoreDotは、今回の資金で2024年までにシリコンを主成分とした超急速充電が可能なバッテリーセルの量産体制を強化すると述べている。
VinFastは、ベトナム国外でのEVの販売を目指しており、今回の取引でバッテリーを確保できるとアナリストは述べている。ラックス・リサーチのクリストファー・ロビンソンは、「両社の取り組みで、StoreDotの製品の市場投入までの時間が短縮され、VinFastは新興のバッテリー技術にアクセスできるようになる」と述べた。
VinFastは、米国での顧客基盤を強固なものにするため、年内に米国でIPOを実施しようとしている。同社は、11月に開催されたロサンゼルスオートショーで、「VF e35」と「VF e36」という2種類のEVを発表していた。
EVの人気はバッテリーの性能に左右される。StoreDotは、ダイムラーやサムスン、TDK、などと提携を結んでおり、同社の革新的なリチウムイオン電池は、わずか5分でEVをフル充電の状態にできるとされている。
VinFastは、テスラやBMW、ポルシェ、トヨタ、日産の幹部を呼び寄せて、世界的なEVメーカーに成長することを目指している。関係筋によると、同社のEVはテスラの同等品よりも安い価格で販売される見通しという。