こうした状況は、真珠ジュエリー市場にとって最大の課題であり、チャンスでもある。米国養殖真珠協会の事務局長ジェニファー・ヒーブナーは、「真珠には関心が集まっている。しかし小売店は、真珠について、より力を入れて学び、消費者に対して、種類が豊富で優れたデザインを提供する必要がある」と述べている。
調査で目を引いたのは、ミレニアル世代の36%が、真珠がセンターストーンになった婚約指輪を選択肢として検討すると回答したことだ。さらに40%は、実際に買う可能性があると回答している。
真珠は、「サステナブルなジュエリービジネス」になる
調査に回答した高級ジュエリー購入者の3分の2は、真珠のジュエリーを少なくともひとつ所有していた。自分のために購入する貴石としては、1位のダイヤモンド、2位のサファイアに続き、真珠は3番目に人気だった。また、贈り物としての人気は、ダイヤモンドに次いで真珠が2位となっている。
調査報告書は、結論でこう述べている。「真珠業者は、養殖真珠を消費者に売り込む必要はない。消費者のあいだでは、養殖真珠はすでに人気があり、所有している人や、欲しがっている人が多いからだ」
真珠は、比類なきサステナブルな貴石のひとつだ。サステナブルなビジネスを成長させたい宝石店にとっては、真珠が役に立つだろう。そのために必要なのは、宝石店がセレクションを増やし、真珠をめぐる優れたサステナビリティのストーリーについて学びを深め、それをうまく消費者に伝えていくことだ。ミレニアル世代は特に、真珠に関するストーリーを知りたがっている。
宝石店にとって、チャンスはすぐそこにある。消費者は、真珠をもっと購入する準備ができているのだ。