「コロナはインフルエンザと同等になる」、ビル・ゲイツが予測

ビル・ゲイツ (Leon Neal - WPA Pool /Getty Images)

ビル・ゲイツは1月11日、ツイッター上のQ&Aセッションの中で、オミクロン株の流行が収まった後に新型コロナウイルスの勢いは衰え、最終的には季節性のインフルエンザと同様に扱うことができるようになると予測した。

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ゲイツは、オミクロン株の流行が収束した国では、新型コロナウイルスの感染者数が激減するはずで、その場合はこのウイルスが「季節性インフルエンザのように扱われることになる」と述べた。

ゲイツは先月、全米で感染者が急増していることから、「米国はパンデミックの最悪の時期に入ったかもしれない」と述べ、感染の波が3カ月続くと予測した。

ほとんどの科学者は、新型コロナウイルスがいずれインフルエンザのようなものになると予測しているが、世界保健機関(WHO)は、不確実性の大きさやウイルスの進化の速さを理由に、今はまだそのように扱い始める時期ではないと述べている。

ゲイツは11日、ワクチンの接種を済ませた米国人の間でブレークスルー感染が起きていることを理由に、世界がパンデミックを終息させるためには再感染を防ぐためのワクチンが必要で、何年もの間、人々を保護していくことが重要だと述べた。

また、オミクロン株よりも感染力の高い変異株が出現する可能性について、ゲイツは「ない」と述べたが、その根拠については触れなかった。

ゲイツは、世界のワクチンの公平性についての話題にも触れた。ほとんどのワクチンが裕福な国のみに行き渡った昨年とは異なり、「現在は世界全体に多くの供給がある」と彼は述べ、現状の問題は、発展途上国の内部の物流や医療システムにあると述べた。

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編集=上田裕資

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