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2022.01.12 16:30

欧州の家庭教師のマーケットプレイス「GoStudent」が400億円調達

共同創業者のフェリックス・オズワルドとグレガー・ミュラー (c) GoStudent

オーストリアの家庭教師のマーケットプレイス「GoStudent」は、米国進出を前に実施したシリーズDラウンドで3億4000万ドル(約392億円)を調達した。20カ国で1万5000人の家庭教師と契約している同社は、ヨーロッパやアジアでも事業を拡大する予定だ。

ウィーンを拠点とするGoStudentは、プロサスが主導し、ドイツテレコムやソフトバンク・ビジョン・ファンド2、テンセント、ドラゴニア、レフト・レーン・キャピタル、Coatueらが参加した今回のラウンドで34億ドルと評価された。

GoStudentは、6月に2億4400万ドルを調達し、それまでの1年間で毎月の家庭教師セッションの数を以前の10倍の150万回に増やしたと述べていた。

GoStudentの共同創業者でCEOのフェリックス・オズワルド(Felix Ohswald)は、「アメリカの家庭に、オンラインのマンツーマン指導やグループレッスンを手頃な価格で提供する事業には、大きなチャンスが広がっている」と話している。

米国の家庭教師市場では、SATなどの標準テストの指導が大きな割合を占めているが、英語、数学、科学のほか、プログラミングなどの指導にもチャンスがあるという。

現在26歳のオズワルドは、インドへの進出は視野に入れていない。インドでは、最も価値が高いとされる教育系ユニコーンのByjuやUnacademyなどの競合との厳しい競争が予想されるからだ。また、昨年から教育テクノロジー分野の締め付けを開始した、中国も進出先の候補から除外している。

GoStudentは、9月に保護者と学校をつなぐアプリを運営するFox Educationを買収した後、K12に特化した教育サービスやコンテンツ企業のさらなる買収を計画している。オズワルドによると、教育市場は断片的だが、GoStudentは、ドイツですでに100万人の保護者に利用されているFox EducationのSchoolFoxアプリのような製品を国際的に拡大し、自社の家庭教師サービスとつなげる可能性があるという。

オズワルドは、前回調達した2億4400万ドルの資金の大半を、今でもバランスシート上に維持しており、今後も潤沢な資金を保有し続けることになる。「今回の調達は、当社の資金燃焼率が高いからではなく、調達を実施するための勢いがあったことを示している。さらなる買収を検討する場合も、当社には十分な余裕がある」と彼は語った。

編集=上田裕資

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