今年始めるべき3つの「R」の習慣

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新年のカレンダーをめくれば、そこには機会があふれている。新年は新たなスタートで、やり直しでもある。リーダーにとっては、昨年から改善をするチャンスだ。

ここではこうした重要な変化について、私が3つの「R」を通してどう考えているかを紹介する。3つの「R」とは、リセット(Reset)、リコネクト(Reconnect)、リイマジン(Reimagine)だ。

リセット


リセットの中核にある重要な前提は、誰しも仕事やレベルにかかわらず時に自動操縦モードになることだ。何かに強く集中し、目隠しをして、自分が他者に与えている影響に気づかない。

こうしてあなたは、自分の与える影響をきちんと把握できなくなるかもしれない。リーダーとしての地位が高ければ高いほど、自動操縦モードのときに影響を及ぼす人の数が増え、組織内での反響が大きくなる。

私が前に一緒に働いた最高経営責任者(CEO)は、トップの地位に就任する前に皮肉を頻繁に使っていた。彼が最高財務責任者(CFO)だったときは、人をからかいけなすような皮肉はそれほど影響をもたらさなかったのだろう。

CEOになると、彼が与える会社への影響力は変化したが、彼は自分の皮肉な言葉が人々にもたらす変化に気づいていなかった。彼は役員らとの重要な会議で、幹部メンバーの1人に対し皮肉なコメントをし、その人の信頼は数週間回復しなかった。

このCEOにはこうした力学の全体像が見えていなかったが、リセットには前向きだったため私は彼を支援し、コーチとして、トップの地位では皮肉な言葉はもはや通用しないとはっきり伝えた。皮肉なCEOは、CFOの立場で同じ皮肉な言葉を発する場合よりもはるかに大きな悪影響をもたらすのだ。

リセットは軌道修正だ。自分自身をはっきりと確認し、うまく行っていることとそうではないことについて考え、自分の障壁となっているかもしれないことや他者の成功の障壁を取り除くために変えられることは何かと自問することが大事だ。

リセットの間、あなたはより責任を持つようになり、フィードバックを聞き、前向きな態度と好奇心を維持できるし、変化(特にどのようにして実現すべきか分からないような変化)を受け入れることができるようになる。
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翻訳・編集=出田静

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